以前、元シリー・ウィザードのメンバーで、スコットランドのトラッド/フォーク界を代表する重鎮フィル・カニンガムが、来日するトラッド・トリオの一角ジョン・マッカスカーについて語ったコメントです。
まるで我が息子を見守るような語り口。グラスゴーのケルト・フェス、ケルティック・コネクションで見た、親子のような微笑ましい様子を思い出します。↓↓↓
以前インタビュー中にジョン・マッカスカーについてどう思うか聞かれたことがある。
最初、タチの悪いことやくだらない冗談でも言ってやろうかといろいろ頭に浮かんだけど、結局出た答えは『あいつはミュージシャンの中のミュージシャンだ』だった。
今になってその発言を振り返ってみると、我ながらずいぶん的を射ていたと思うよ。私はジョンをずいぶんと長く知っているし、ずっとあいつのことを見守って来た。それも、夢中になってね。あいつは実にしれっと、さくっと音楽界にその名を刻み込んでしまったよ。
強く感情に訴えるメロディを書かせたら本物の、思慮深く素晴らしいコンポーザー。いろいろな国の素晴らしい才能を数多く成功に導いて来た、辛抱強く慎重なプロデューサー。そして…一度やると決めた楽器はすべて見事にこなしてしまう、本当に素晴らしいプレイヤーでもある。
生来の気前のいいタチに加えて、これだけのもんをお前さんは持ってるんだ、ジョン・マッカスカー。若造にしちゃ、上出来だ!(by Phil Cunningham)